概要
今回は2018年2月13日(日本時間)にリリースされたロッキードマーチン社(LM社)のPrepar3D v4.2について記載する。
Prepar3D v4.Xの総合情報はその1を確認いただきたい。
本記事では差分情報について記載する。
※初版は2018年2月13日となる。
Prepar3D v4.2では何が変わった?
詳細のリストは、オフィシャルの情報を確認いただきたい。筆者が注目した点について下記にピックアップして記載する。
全体としては多数のバグフィックスや細かい改善がなされている。
毎度同じことを書くが、「FSXより安定しているものが、さらに安定している」といった状態だ。
利用している人にとっては今さらだがFSXに戻る理由はない。これに尽きるだろう。
- VRパフォーマンス向上のためのシングルパスVRサポート
“Single Pass Stereo Rendering”の事を指すと考えられる。NVIDIAの1080が発表された際に合わせて説明がなされていた機能だ。
両目のデータを別々の3次元演算せずになるべく流用し、負荷を減らす技術だ。 - ヘッドセットセレクションのVRメニューへの追加
改善になる。 - ヘリコプターAI能力の追加
現行のAI機は飛行機が主体となっていたが、今回改善されている。 - ヘリコプターのオートパイロット機能の追加
こちらも改善となる。 - 地上ベースのウェイポイントと僚機AIのサポート追加
現状は一般のフライトシミュレータ利用には関係がないが、軍用の訓練目的で利用されるものと考えてよいだろう。 - ボイスコントロールの実験的機能追加
AndroidやiPhone、Windows10でお馴染みのものだ。現状はFS2Crew等のような3rdパーティ製品のアドオンで十分だろう。 - 機体の追加
CH-53E Super Stallion 海兵隊と海軍、MH-60RとMH-60S Seahawk が追加。 - シナリオオブジェクトの追加
オリオン宇宙船やロケットの発射台、パトリオットミサイル等多数のオブジェクトが新規に追加されている。実際の使い道は不明だが、上位版を利用した訓練システムと関係している可能性がある。 - シナリオの修正
シリアの塹壕の修正、グアム島の海岸の傾斜修正等は軍事訓練用の要求があって改版されたようにも思える。実際にはそう書かれているわけではないが、以前のバージョンで登場した岩国の空港データもその可能性があるからだ。
インストールについて
その1に記載した「マイナービルドのアップデートについて」を参照。また各アドオンの対応状況もこちらを参照する。
最後に
実機訓練も想定されているため、改良が多くなされている。特に古いバージョンを利用する理由がなければ、安定度も高いこのバージョンはお勧めだ。