概要
今回は紹介する機体アドオンは、現在開発中でプロローグ版としてリリースされているBLACKBOX SIMULATION AIRBUS WIDEBODY X-TREME ‘PROLOGUEだ。
※初版は2016年11月13日となる。
※執筆時点では一時的にsimMarketで購入が出来なくなっている。
概要
詳細は前回の通りだが、開発中の製品となっている。
元々著名なアドオン開発者が中心にいるチームのためネームバリューはあるが、人数も少なくフライトシミュレータ界の例にもれず開発は長めだ。なおBlack Box Simulation(BBS)はマルタ島に本拠地を置いている。
プロローグ版ゆえ、開発の経過を見て行きたい向けの製品と言える。マイルストーンは未定だ。
改良点
全てが変わったといっても過言ではない。
過去に製作したところまで、多くが再製作されているところも多いのだ。
簡易的に製作されたアドオンと比べれば、細かく作られているがまだまだ不具合はある。
今回は特にPreFlight Managerが見た目で違うところだろう。
リペイントのダウンロードも簡単にできるようになっている。
インストール時のアクティベーション
初期の頃にA330を購入した場合は、A330単品ではなくWideBody X-TREMEのインストールを行う。
インストーラの時点適切なアクティベーションコードか判断されるはずなので、自身で確認してほしい。
A340の特典がある人はA330やA340単品でのインストールができないのでここが初期購入者の特典の有無の判断ポイントとなる。
1年以上前に所有者は通知はされていたはずであるが、A330のコードなのにWidebodyしかインストールできないのは特典所有者ということだ。
アクティベーションはインストール後にPreFlight Managerから行う。
その際、BlackBoxアカウントの作成が必要だ。
作成後、”Activate Now”をクリックする。
成功すると下記のようになる。
以降、機体をロードをFSX/Prepar3Dからすれば良い。
その後は燃料やペイロードの設定を本ツールからコネクトして行う。
スロットルの設定方法は過去のバージョンとほぼ変わっていない。最初の機体ロード時に設定を促されるはずだ。
あとは飛行するだけ。簡単である。
PFDとND、フライトプランの表示のずれなどは、v0.85と比べると大分改善されているようだ。
繰り返すが、開発版(プロローグ)であるため不具合は見つけたらBBSに直接報告をすることが望ましい。
※報告せずに「改善されない」「バグが多い」と日本語で呟くのは、馬鹿げている。
最近の各社の機体ではなくなってきた2Dパネルも本アドオンでは用意されている。
別ディスプレイに投影した計器も作りやすいだろう。
simMarketでの購入とアクティベーションの問題
2016年11月13日時点では一時的に販売が休止されている。上記の製品リンクからは見れないかもしれない。
これはv0.85~0.851がリリースされた際に、アクティベーションコードの問題があったためだ。
しばらくすれば、また販売が再開されるだろう。
過去に購入した人で、ライセンスがPreFlight Managerでアクティベートできているのに機内で下記のように表示される場合はパッチの適用が必要だ。
アップデート版はいつも通りsimMarketの購入後のダウンロードページでできる。
PreFlight ManagerのパッチはDropboxからダウンロードできる。
v 0.85.1の環境に上ファイルを2つ上書きするだけだ。
その後、必要に応じてアクティベート解除、再アクティベートをしてみよう。
※v 0.85.1以降は未定だ。
注意
アンインストールを行う場合はアクティベートを解除してから行おう。
インストールを複数回繰り返し、アクティベートの試行回数が増えた場合はアクティベートできなくなる可能性があるからだ。
サポート
公式サイトのサポートページは機能していない。
現在はfacebookのBlack Box Simulationのページから、直接ダイレクトメッセージで問い合わせる必要がある。画像なども添付可能だ。
リリース直後の忙しい時期を越えれば、割と早く回答をくれる。
チュートリアル
v 0.85向けに新しいチュートリアルがリリースされている。
このチュートリアルは1点評価できる点がある。エプロンやゲートから滑走路への移動がしっかりと図解されているのだ。
私のように飛行機をただ飛ばしたいというところからスタートした人には、タキシングの指示が分かりにくいチュートリアルも多い。
本書は全体としても初心者に分かりやすく書かれているのでお薦めだ。
余談
実は一つ前のv0.8には日本語チュートリアルが存在していた。
残念なことにこのチュートリアルは諸事情があり日の目を見ることが無かった。
実は筆者がその日本語訳をしている。公式許可を得て全49ページを完訳していたのだがお蔵入りとなる。
※ファイル公開はできない。
なお現在は、別のアドオンメーカー機体の翻訳プロジェクトを国内で立ち上げている。
このように翻訳に興味がある方は各アドオンメーカーにメールやfacebookで問い合わせてみるといいだろう。
各開発メーカーやチームは気さくに応じてくれるはずだ。
最後に
本アドオンは職人さん気質の集団で開発以外はおざなりになってしまうが中身は期待できるものだ。
v1.0のリリースを楽しみに待とう。
今後、AEROSOFTのA330も控えているが、BBSの製品とAEROSOFT製品の戦いにも注目したい。
なお執筆時点では、開発中のものを含めてA340はBBSのものだけが詳細に作られているアドオンだと言える。こちらはオンリーワンだ。