概要
今回は2016年3月8日(日本時間)にリリースされたロッキードマーチン社(LM社)のPrepar3D v3.2について記載する。
Prepar3D v3.Xの総合情報はその1を確認いただきたい。
本記事では差分情報について記載する。
※初版は2016年3月8日となる。
※2016年3月19日 アドオンが出そろったため、その1に統合。
Prepar3D v3.2では何が変わった?
詳細のリストは、オフィシャルの情報を確認いただきたいが、いくつか筆者が注目した点についてピックアップして記載する。
今回も全体的にはバグフィックスや細かい改善が多数なされており、安定度がより高くなっているだろうと推測される。
- SimOperator機能の追加
リアルタイムでのシナリオ作成や修正が可能な機能だ。
故障等も発生させることができる。
Professional Plusでのみ利用可能なため、一般的なユーザーは触れる機会が少ないだろう。 - Distributed Interactive Simulation (DIS)機能の追加
IEEE標準に基づく、プラットホームレベルでの相互作用をサポートする。
将来、Detonation PDUに対応した拡張機能をリリース予定だ。
Detonation PDUについては軍事系の論文をインターネットで見つけることができるので興味がある場合は、調べてみるとよいだろう。こちらもProfessional Plusでのみ利用が可能だ。 - タッチディスプレイ対応
ピンチによるズーム、パンに対応している。
機体の対応が必要だとは思うが、マルチディスプレイでF-35等のパネルを将来タッチできるようになるかもしれない。 - 海外線の波が、浜に沿うようになる。
データ側の対応は不明。サードパーティ製の海外線で正しく描画されるかは分からない。 - エフェクト機能の追加
- スピードツリーの揺れ方を抑制
揺れすぎていたものを抑えたと考えられる。 - GPU SLI構成時のパフォーマンス改善
- 約30個の描画、パフォーマンスの改善がなされている。
- SDKやマルチプレーヤー機能については微修正にとどまっている。
- SimDirectorの改善
v2.Xから追加された本機能も継続してアップデートされている。
訓練教官側で重要な機能であるので、訓練用ソフトウェアとしては重要な位置づけであると考えられる。
動画
各種アドオン導入後、羽田空港に着陸した際の動画がこちらだ。
PMDGで羽田を飛行していてもスムーズだ。
インストールについて
ゴミファイルなどが残っている場合もあるため、基本的に前バージョンのアンインストールを行った上で再インストールを行うのが望ましい。
上書きインストールを実施した場合は失敗した事例もあるので十分に注意しよう。
一見動いているように見えても互換性の問題が発生する可能性もある。
問題解決に時間をかけるよりは、設定ファイル等必要なものを対比してから新規にインストールをした方が良い。またアンインストールしたのみだと設定ファイルのゴミ等が残るのでその辺りにも綺麗にしてからがいいだろう。
また、FSUIPCやEzdokの設定ファイルは流用できるものは別途コピーして残しておくのが良い。
ほぼそのまま利用できるはずだ。
前回のバージョンアップについては「Prepar3D v3 その2 リビジョンアップ v3.1編」に記載を行っている。参考にしてみるとよいだろう。
マイナービルドのアップデートについて
今回、3.2.2.16659がリリースされた後、アクティベート問題に対応するため3.2.3.16769がリリースされた。マイナーアップデートの手順はV3.X共通となる。
「Prepar3D v3 その1 紹介・購入・導入編」の「マイナービルドのアップデートについて」を参照。
アドオン等について
本リストは、その1に統合済。