Prepar3D v3 その2 リビジョンアップ v3.1編

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概要

今回は2015年12月22日(日本時間)にリリースされたロッキードマーチン社(LM社)のPrepar3D v3.1について記載する。
Prepar3D v3.Xの総合情報は、その1を確認いただきたい。
本記事では、差分情報について記載する。
※初版は2015年12月23日となる。

 

Prepar3D v3.1では何が変わった?

詳細のリストは、オフィシャルの情報を確認いただきたいが、いくつか筆者が注目した点についてピックアップして記載する。
全体的には順当にバグフィックスや細かいがされており、FSXと比べて安定性は比べられないものとなっていると感じる。

修正や向上といった点以外は、これからリリースされていくアドオンで機能強化されるかもしれないものばかりだ。現時点で即見た目が良くなるといったものは少ない。

  • OGG形式の音声ファイルのサポート
  • Scaleform サウンドのサポート
    これらはFSX自体から続くレガシーな仕組みを新しく効率のいいものへ変更をしていく取り組みと考えられる。
  • キューブマッピングによる環境マッピングの対応
    今までも水面や空港ビルのガラス等で平面反射が実装されていたが、キューブマッピングがサポートされる。
    鏡面反射する機体で利用可能か気になるところだ。
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  • アナログ軸のキャリブレーション調整機能の追加
    FSXでもWindows7/8等で旧式のOSのキャリブレーション画面で不具合が発生していたが、今回から専用の調整機能が付いた。
    ※FSUIPCユーザーには必要のない機能かもしれない。
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  • スペシャルエフェクトの地面や水面へのレンダリング
    水面の波紋や、水鳥の動き等シーナリーに新しい動きができるかもしれない。
    このあたりの詳細は新しい3.1 SDKの変更履歴にも記載されている。
    今後の各社のシーナリーに期待だ。
  • 艦艇が水面と共に高さが変化
    Prepar3DではFSXと違い潜水艦がデフォルトでも含まれている。
    今後の艦艇のアドオン製作・利用にあたっては、重要な項目だ。
  • マルチディスプレイ・マルチビデオカードの改善
    今回もいくつか改善が加えられている。
    特にFSXでしか動かないアドオンを利用していない場合は、こういった点でも移行する価値はあるだろう。
  • シンガポール周辺、アメリカの一部地域の空港修正
    FSXから8年近く改変が無かった、デフォルトのデータに遂に手が入り始めた。関空や羽田の増設された滑走路等、今後、修正されるかに注目だ。
  • 艦艇の武器関連の修正
    今回修正が入っているが、Professional Plus版ではどうも艦艇からも兵装のフレームワークが以前から使えたようである。
    Professional版では利用できないのであまり関係が無い。

 

パフォーマンス

今回のv3.1ではパフォーマンスを目的とした改善点は少ないが、水面関係でNVIDIAのCUDAが6.5をするように変わっている。
重い場所として定番のNew York City X v2でLight Texture Modeにした状態で飛行してみた動画がこちらだ。
REX4やFTX Global Base/Vector等も入っている。
フルセットのテクスチャでは筆者の環境では厳しいが、この機体であればLight Textureなら平均20FPS程度で摩天楼を飛べる。

 

インストールについて

Prepar3D v3.0を利用している場合、一度v3.0をアンインストールをし再度インストールを行う必要がある。事実上の再構築だ。
そのためv3.0の環境はバックアップをしっかりと取っておこう。
上書きインストールはサポートされていないため、予期せぬ不具合があっても改善するのは難しいだろう。

再インストール後に流用可能なものも多いため、バックアップを取ったうえで再利用できる設定ファイルは再利用するように準備を行うのが良い。

例えば、FSUIPC及びEzdokの設定フォルダ、dll.xml、exe.xml等のファイルはコピーペーストして中身の一部もしくはフォルダを再利用できると考えられる。
また、REX4Texture Direct等のようにPrepar3Dとは別なフォルダにインストールされるソフトは実質再インストールにはならず、テーマの適用をするだけだ。

その他、v3.0のアンインストール後は下記のフォルダ内はクリアした方が良いだろう。
シーナリーのキャッシュや設定ファイルの一部が残っていると、v3.1が不具合を起こすかもしれない。

  • Prepar3D v3.0インストール先フォルダ
  • C:\ProgramData\Lockheed Martin\Prepar3D v3
  • C:\Users\★ユーザー名★\AppData\Roaming\Lockheed Martin\Prepar3D v3
  • C:\Users\★ユーザー名★\AppData\Local\Lockheed Martin\Prepar3D v3
  • C:\Program Files (x86)\Lockheed Martin\Prepar3D v3
    ※他フォルダに本体をインストールしてもゴミが残っている場合がある。

 

アドオン等について

v3.0のリリースの時と同様に、既にFSUIPCやActive Sky Next等対応済みのモジュールがいくつかリリースされている。
v2.Xからのアトップデートと違い互換性は高いので、そのままv3.0で動作していたアドオンを再インストールすることで動くものが多いが、これを気に最新版を導入することが望ましいだろう。

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最後に

v3系で1つめのマイナーバージョンで再構築になるとは思いもしなかったが、v3.0との差も少ないことから割と短めの時間が移行できることを確認できた。

今後の各社のアドオンの対応にも注目だ。

FSX / PREPAR3D
7 comments to “Prepar3D v3 その2 リビジョンアップ v3.1編”
  1. あけましておめでとうございます
    v3.1にアップグレードしましたがUT2が入れられず困っております、p3d.cfgの中身が変わっているようですすしsimobject.cfgも見つかりません、もし試みていらっしゃいましたらご教授ください。

  2. FUJI3さん、明けましてうおめでとうございます。

    simobject.cfgですが、C:\ProgramData\Lockheed Martin\Prepar3D v3
    にあると思います。UT2は一応動いています。

  3. ありがとうございました、simobject.cfgは見つけて書き加えてありました、動作しない原因はexeに追加したときのファイル名に余計なスペースを入れていたためでした、新年早々お騒がせして申し訳ありませんでした。おとそ気分でいじるとろくなことはありませんね(苦笑)

  4. こんにちは私はp3dを始めようと思いacademic版のp3dを購入しました。いまいち正常なインストールができずソフトも立ち上がらない状況です。どなたかインストール方法を詳しく教えていただけないでしょうか?宜しくお願いします。

  5. 今再インストールを終えました。ここからなんですがインストールを終えた後はどこからソフトをたちあげるんですか?

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