FSX後継と民間機シミュレータの選択

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概要

今回はFSXの後継製品の動向について記載する。
本記事の内容は、FSX・Prepar3D・X-Planeといった民間機シミュレータ全体動向を記載している。
※初版は2014年となる。
※2017年12月15日 今年後半の動向を反映。

 

民間機フライトシミュレータ界の現状について

現状は、下記のようになっている。点線は公開されている範囲の情報での予測だ。
スタート時点は、国内で利用者が多い「マイクロソフト フライトシミュレータ」とし、移行先の観点で記載した。
なお、マイクロソフトのフライトシミュレータの開発チームは、リーマンショック直後に解散している

「マイクロソフトはアップデート版を出せ」と野次を書く人もインターネットには多数いるが、開発チームもないし、多くは他社に権利を譲渡しているので、無いものは出すわけもない。それらは無視してよい声だ。

 

ロッキードマーチン Prepar3Dとは?

Prepar3D v1の時点では、FSXの事業用版である”マイクロソフト ESP”とほぼ同じであった。
結果、ゲーム要素を除きほぼFSX SP2 = ESP = Prepar3D v1だ。
航空機を売る会社が訓練用として得たアセットである。その後精力的に開発が続けられおり大幅に改良されている。

2017年5月30日に64bit化されたPrepar3D V4がリリースされた。

 

考えておきたいマイクロソフトのFSX箱版

FSX箱版はSteam版に移管されたことから製造していない。
Steam版と箱版ではマルチプレーヤー機能等一部互換性が無い。
またFSXは既に2015年にマイクロソフトのメインストリームサポートも切れている
たかだか数千円のソフトで10年も「無償でサポートをしないのはおかしい」と騒ぐ人もいるが、それは無茶なことだ。
※そのコストは誰が払うのかという意味

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FSX steam版とは?

2014年12月にリリースされたFSX steam版では大きく分けて下記のような違いがある。

  • 箱版FSXでGameSpyの契約が切れて使えなくなっていたマルチプレーヤー機能が使えるようになった。
  • VisualStudio2013で再コンパイルがなされている。
    ただしランタイムは2005のままだ。コンパイラが変わっただけである。
    これで早くなると語っている人もいるが、それはほぼない。
    新しいプリンタを購入して印刷したら、文章が読みやすい内容に変わることはないのと同じだ。多少は変わるかもしれないが、プログラムのソースが変わったとは書かれていないので、原因がコードなら変わらない。
  • マルチプレーヤはsteamのものに置き換えられた。

その他詳細はこちらだが、期待するようなことは書かれていない。
しかし、FSX steam版はアドオンを大量に入れたりしなければ、入門用としては価格的にも最適であるのでネガティブに考える必要はない。

 

FSXからどこへ移行すべきか

筆者はPrepar3D v2がリリースされるまで、今後はX-Planeを選択するかも?と考えていた。
しかしPrepar3Dを選んだ理由は唯一つ。互換性の高さだ。
FSX用アドオンで利用できないものがあるが、多くがそのまま利用できるし、追加で購入するアドオンはFSXとPrepar3Dに両方対応したライセンスを選べば移行はいつでも可能だからだ。

そしてFSXはハードウェアを変えても2007年頃の技術で作られているため、現在のCPUやビデオカードを変えても性能を生かしきれない。
結果、FSX+2万円のグラフィックボードを買い足すなら、2年前の良いハードウェアのままPrepar3Dを利用したほうが良いと考えた。
特にPrepar3D V4でのパフォーマンスの向上、64bit化によるメモリ空間の拡大を考えればなおさらだ。

メモリ不足でFSXがダウンするのでハードウェアを購入という話を聞くことがあるが、大抵は無駄だ。
プログラムそのものが改善されなければ、どうしようもない部分があるからだ。
このあたりは、「FSX/P3D環境のチューニング その4 メモリ不足とは」を読んでいただきたい。

ハード増強で改善したのはメモリを1~2GBしか積んでいない2007年~2010年頃のことで、現在は状況が違う。
入門用として2000円程度でスタートるのはFSXが今も望ましいが、継続して利用する場合は新しいものが必要だと思う。
それ自体は入門記事にも書かせていただいている。

また複数のメーカーが連名で、今後FSX用アドオンを開発せず、Prepar3D v4以降のみを対象としていくことを2017年7月に宣言している

 

Flight Sim World – FSXの後継?

dovetail gamesがFSXのSteam版を販売しているが、2015年中盤に入ってFlight Simulator 2016をリリースという公式で判明。
2017年5月 Flight Sim World(FSW)であり、64bit版になることが発表された。

2017年5月のPMDGの発表によれば、dovetail gamesがSteamでPMDG社の製品を販売したいと申し入れ、断ったところ情報が来なくなったという点も気になるところだ。

この方式になった場合は、今までのアドオンはリセットということになる。自身のアドオンが売れる見込みが無いと判断したアドオン作者は去っていく可能性も大いにある。
2017年12月時点では思ったほどのシステムの変更もなく、ほんの少しのアドオンがリリースされた程度だ。
標準の機体で練習する以外は楽しめないかもしれない。

 

Steamでの動向

FSX Steam版では1年経過してDLCが多数販売開始されているが、多くが「古い・人気が無い」アドオンばかりだ。
Active Sky Next等もでているが、大手パブリッシャーであるAEROSOFT等は古いもの、プレイステーション ザ・ベストのように一定量売り切ったものをリリースしている程度だ。

これは、Steam自体が販売時に自社の利益として売れたソフトの30%の費用を持っていくからかもしれない。

 

X-Planeの動向

2017年3月末、約5年ぶりに新バージョンX-Plane11がリリースされた。
日本のシーナリーは少ないのでFSX/Prepar3Dよりは利用者が少ないようだが、64bitに早期に対応し、全体のパフォーマンスも良いようだ。
一部機体アドオンは、リアルさでも定評がある。
詳細は、「X-Plane11 その1 概要」を読んでいただきたい。

 

謎のFlyInside Flight Simulator

2017年6月に突如公表された同ソフト。
Oculus RiftやHTC ViveをFSX/Prepar3Dで利用するためのアドオンをリリースしている事で有名なFlyinsideによるものだ。
2017年内のリリースを目指しているが、ソフトはFSXの機体データと互換性があるという。
機体データだけなのか、simConnectやシーナリーの互換性があるのかといった情報は無い。
グラフィックはFSXよりは綺麗だ。

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FSX / PREPAR3D
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