概要
今回紹介するのは、PMDG B777だ。
※初版は2015年2月8日となる。後述のFAQはFSX版と共用。
※2023年6月23日 微修正
PMDG B777について
リアルなオペリレーションが可能な有償アドオンといえば、PMDGの製品という人も多いだろう。
本B777でも多分に漏れず、実機のマニュアルに記載されている多様な操作が可能だ。
プラットフォーム別に2種類の製品がリリースされている。
なおFSX版からPrepar3D版へはライセンス移行ができない。
最初に購入する段階で、将来のプラットフォームの選択が重要になる。
PMDGの機体を新たに購入する際は、Prepar3Dの利用も検討に入れたいところだ。
- PMDG B777 for Prepar3D
執筆時点で、Prepar3D v4.5及びv5.1に対応している。 - PMDG B777 for FSX
執筆時点で、FSXパッケージ版及びSteam版に対応していたが販売停止している。
今回はPrepar3D版を中心に記載するが、機能や仕様は基本的にほぼ同じなのでFSX利用者も参考にできるだろう。
Prepar3D版について
2014年にリリースされたFSX用最新版をPrepar3Dに対応してリリースしたものとなる。
Prepar3Dがコンシューマ向けではないことからか、FSX用より価格が高いので注意が必要だ。
FSXでPMDG 777を所有している人はPrepar3Dで利用するには改めて再購入が必要だ。
動画
まずはWCIさんの成田空港から離陸した動画だ。
ftx Global Base、Vector、REX4TD、REX Soft Clouds等が主な描画に影響を与えているアドオンだ。
電源系統のテストを実施してみた動画がこちらだ。
同じように油圧のテストを実施した動画がこちらだ。
実機と同じように、各システムが補完しあって動作することをシミュレータ内でも確認ができる。
通常の飛行の範囲を超えて、実機の仕様に沿ってリアルに作り込まれているのが分かるだろう。
インストール時の注意
下記の点に注意するが、付属の「PMDG-777 Introduction」を参照する事。
筆者はFSX版を所有していなため、ほぼアーキテクチャは同じではあるがPrepar3D版を前提として記載している。
- UACをオフにする。
- C:\Program Files\等OS標準のフォルダにインストールしない。
- Prepar3Dを起動する時は常に管理者権限で実行する。
- Prepar3D.CFGの[MAIN]セクションにAlwaysFullLoad=1を記載する。
シミュレータがリセットした際に、一旦メモリーをクリア(データをアンロード)にする機能だ。 - Windows7を利用する場合は、PMDGが用意したUIAutomationCore.dllをPrepar3Dのルートフォルダに配置する。
アップデート
最新版のインストーラから導入した後に、PMDG Operations Centerを起動すると通知が表示されるのでOKをクリックし、実行するだけだ。2023年6月23日現在はOperation Centerはv 2に変わっている。
Prepar3Dの設定
推奨設定があるが「PMDG-777 Introduction」の「P3D In-Game Settings:」を参照する。
利用者によって異なるが、下記の内容は影響が大きいと考えられる。
- Program/Panel Serializationのチェックボックスをオフにする。
※MJC8 Q400等では逆にオンが推奨されているので機体乗換時注意。
本オプションは調査中であり、将来対応予定のようだ。
「Realism Page:」の項目内の設定も画像に合わせて設定を行う。
FSX版とPrepar3D版はここが違う
FSX版とPrepar3D版の違いは、ソフトの違いそのものといっても過言ではない。
大きな違いは一目瞭然だ。
まずはPrepar3Dv2以降で採用されたDirectX 11への対応だ。HDRでの描画がなされる。
そして機内にも投影される影だ。
コックピット全般にも影が投影される。
その他TAXIカメラ機能が、Prepar3D版には付属する。
FS2Crew – PMDG 777
何度か紹介している音声認識によるコパイロット機能であるFS2CrewがPMDG 777用にもリリースされている。
本ソフト自体は、FSX/Prepar3D共通だ。
試しに筆者の声による操作の例がこちらだ。フラップ角度の支持やチェックリストの確認をしている。
なお777版では紙のチェックリストと電子チェックリストの設定等切り替えができるようになっている。
Windows10からはOS側の制限が強くなったので、少し設定方法が特殊であるが別記事を参考にしていただきたい。
FS2Crew使用例の記事としてはQ400のものがある。
FS2Crewのマニュアルは若干分かりにくい。飛行中に参照しやすいよう、まとめている人の文書を参考にするとよい。
CPFlightのハードウェア
777用のハードウェアはCPFlightからはリリースされていないが、737NG用のMCP/EFIS他がPMDG B777に対応している。
詳細はこちらのページで確認頂きたいが、737で使っていた機能はほぼ網羅していると言っても良いだろう。
実際に筆者の環境で動作させたのがこちらだ。
既存ハードウェアを持っている人は、自信がある場合は対応したファームウェアとドライバのアップデートを忘れないようにしよう。
※ファームウェアは難しいという人もいるかもしれない。
ボタンは、この画像のように置き換えて読む。
最後に
リアルなオペレーションをできる大型機として、このB777は大変お勧めできる。
次回、「その2 ビデオ学習編」を記載する。
FAQ
Q: Activation時のダイアログが表示されない
A: 初回機体ロード時にライセンスのアクティベーションの画面が表示される。
しかし下記のチェックボックスが入っていると、機体選択画面の後ろにActivationの画面が表示され、切り替え不能になる。初回機体ロード時はオフにしよう。
Q: 実機の着陸動画見ていると、操縦桿の赤いボタンを押してオートパイロットキャンセル。
2回目押してオーパイ解除の警告音をキャンセルしているけど、どう設定するのか?
A: FSUIPCで設定を行う。下記の設定を行うことでPMDGの機体内のボタンとジョイスティックのボタンを同期させることが可能だ。
SDKフォルダ内にあるヘッダ内から関連する行を探そう。
この場合は、下記の内容となる。
EVT_YOKE_AP_DISC_SWITCH (THIRD_PARTY_EVENT_ID_MIN + 1084)
PMDGのTHIRD_PARTY_EVENT_ID_MINは、0x00011000 = 69632 となっているので、69321+1084=70716がヨークのディスコネクトボタンの値になる。
これをFSUIPCから割り当てる。
737 NGXとは値がことなるので注意が必要だ。FSUIPCは別記事を参照する事。
Parameterは上の値が1で、下の値が0となる。
実際の手順と操作例を録画してみた。
A/Pディスコネクト以外に他の設定の参考にもしてほしい。
Q: センターの燃料ポンプがWARNINGを出している。
A: エンジン始動状態のステートで機体がロードされるようにしている場合、ポンプは全てオンとなっている。
燃料をショートレンジ用のように少な目に乗せ換えた場合は、センタータンクは空になるので、吸い込む燃料がないことでポンプがWARNINGを表示する。
その場合、ポンプをオフにすることで対処できる。
Q: ヨークのオートパイロットのディスエンゲージボタンを押した際にウーフーフーという音が鳴らない。実機のビデオではなるのに。
A: 設定によります。鳴らしたい場合は、AP DISC SCHEMEを”2 PRESSES UnSilenced”(静かではない)を選択します。
デフォルト値は”2 PRESSES”なので音が鳴りません。
Q: ウェザーをデータリンクで入手したい。
A: Active Sky NextまたはActive Sky 2016で利用可能。該当記事を参照。
Q: スラストリバーサーを設定したい。
A: FSUIPCを利用している場合、下記の設定でボタンへの割り当てが可能だ。
スイッチが入ると最大限にスラストがマイナス方向に下がる。
また設定したボタンから離した際は、アイドル状態になる。
Q: PMDG Operations CenterがPMDGのサーバに接続できないとエラーが表示される。(737/747/777共通)
A: アップデートを手動で行う必要がある。
C:\Users\%username%\AppData\Roaming\PMDG\PMDG Operations Center
にある”OpsCenterUpdater.exe”を右クリックメニューで管理者として実行する。
アップデートが成功するとこちらのメッセージが表示される。
すると接続が出来るようになる。それでもできない場合はPMDG 777の再インストールを検討しよう。
はじめまして。いつも拝見させて頂いております。
質問させていただきたいことが有りコメントさせていただきました。
OSの再インストールにともなってP3DとPMDGを再インストールしたのですが、PMDGのActivateコードの入力画面が出てきません。
Black-out Desktopのチェックボックスはオフ、念のためフルスクリーン表示ではなくウインドウ表示にしてやってみましたが画面を移動させても表示されず。
PMDGの再インストール、P3Dの再インストールを行うも変わらず。
何かご存知のことあったりしますか?
再インストール前は認証できていました。
pashiさん
認証画面がでないということは、今まで体験したことないので分からないです。お力になれなくてすいません。
そうですよね・・・ありがとうございます。
いろいろ試してみたいと思います。
何度も申し訳ありません。解決しました。
PMDGのKnowledge Baseを確認したところこちらでした。
simConnectによるものだったようです(バージョンですかね?)
http://support.precisionmanuals.com/kb/a111/aircraft-loads-up-dead-no-activation-window-no-landing.aspx
This issue is probably caused by an incorrect SimConnect runtime installation on your computer
OSの再インストール前に発生しなかったのはFSX環境があるPCにインストールしていたからか他のSimconnectを使うAddonが先に入っていたからかなと推測しております。
お手数おかけいたしました。
おぉ良かったです!
simConnectは魔物ですね。時々それが原因かもと疑ったら、今度は違ったりというのもありますし。
2016年1月のアップデートで-200LRもSATCOMに対応しました。
どうもです。SATCOM行けるようになったんですね。
1時間ぐらいの距離しか飛ばないことが多いので、意識してなかったのですが今度見てみます
PMDG777のSID(NDのSID)が乱れます。が解決策ご存知でしょうか。P3D 3.1 でもFSXでも両方で起こります。
SATCOMは見かけだけです
稔さん
う~ん。それは分からないですね。時々ぐるんとSIDが乱れる時ありますが飛行は普通なので無視してます
こんばんは
どうもあれからP3Dが治らずどうしようか迷っています
p3Dは返金しようと思っていますがPMDGは返金できるのでしょうか?ダウンロード版です。
補足
PMDG777-200LR/Fと300ERです。
aerosoftshopで買いました。
梅干しさん
私が販売しているわけではないのでまずはAEROSOFTshopに聞いてみましょう。
フライトシミュレータに限らずですが、買った場所に聞くのは各個人が基本になります。
基本的にところですが、そもそもPMDG B777 for Prepar3Dはaerosoftshopでは売ってないのではないでしょうか?
わかりました
ありがとうございます
これを見ると普通に返金前提ではしてくれなさそうですよ。
まずは動かない原因とか伝えて解決しない見込みの場合は、対応することもあるかもしれないです。
もし間違えてFSX版を買ってしまった場合は、動かないことではなくその事をちゃんと伝えた方が良いです。
http://forum.aerosoft.com/index.php?/topic/71224-why-do-not-always-refund-when-the-software-does-not-run/
初めまして。
この度p3dを購入ダウンロードし、pmdgさんの777アドオンも購入したのですが、
アドオンを購入するまではp3dは起動していたのですが、アドオンをインストールするとerrorとで、起動出来なくなりました。。
p3dをインストールするときには86のフォルダには入れないよう気をつけていたのですが、アドオンの時には特に何も気に留めずにしてしまいました。
どうすれば解決致しますでしょうか?
こんにちは
エラーの内容が分からないので、なんとも言えないですが、まずはエラーの内容で検索をしてみてください。
恐らくはでてくると思います。
一番多いのはライセンス認証がされていないか、メモリが足りないかです。
お返事ありがとうございます!
エラーには
a fatal error has occurred と出ており、この後強制終了されます。。
お返事にあったライセンス認証とは何の事ですか?
また対処法を知っておられればお教えください。。
やはりアドオンをインストールすると起動できなくなりました。。
アドオンをインストールする際の注意を詳しくお教え頂けないでしょうか?
特に注意事項はないです。私も1回しか入れてませんので。
マニュアルに沿うだけですが、もしそれでもダメな場合は、PMDGの問い合わせに投げるのが早いかと思います。
ありがとうございます。
会社の方に問い合わせてみます!
これからもブログ拝見させて頂きますね!