概要
今回はFSX及びPrepar3D用にリリースされたACTIVE SKY 2016及びACTIVE SKY CLOUD ARTについて解説を行う。なお、Active Sky 2016はPrepar3Dで利用する場合、”Active Sky for P3Dv4″という名称となる。
※初版は2016月7月10日となる。
※2017年6月9日 Prepar3D v4関連で修正。
ACTIVE SKY 2016(AS16)
同製品は、Active Sky Nextの後継となるものだ。
本製品を購入する際の注意点は一つ。FSX用とPrepar3D用が分かれている点だ。
執筆時点で移行ライセンスはないので、そのあたりは注意しよう。
FSX用はPrepar3Dにインストールできないし、逆もできない。執筆時点ではPrepar3D版を持っている場合、”Active Sky for P3Dv4″をインストールできる。
なお、Active Sky NextをsimMarketで購入している場合は割引が適用されるようだ。
本製品の機能はというと、単品で利用する限りはActive Sky Nextとの違いは感じられないかもしれない。
そのため共通の機能は同記事を参照していただきたいが、実際リリース時点でのビルド番号はどちらも1%程度の差だ。
Prepar3D v3の場合は、Volumetric Fog対応があるがFSXの場合は目新しいものは無いだろう。
今後のActive Sky Nextのサポート状況は不明だが、今後のサポートの中心は今回の製品になっていくのではないかと考えられる。Prepar3Dのように年1~3回マイナーバージョンアップがある製品の場合は、この点も考慮に入れよう。また、本製品は後述の製品Cloud Artと組み合わせた際な進化を発揮するのもポイントだ。
それでは画面を見て行こう。
起動した際の画面はこのようになる。デザインが違う程度だ。
ウェザーモードの切り替えも同様だ。アイコン化されている程度である。
FSX/Prepar3Dを起動している際によく見る空港周辺の画面はこちらだ。
こちらも機能にはあまり違いはない。
あえて挙げるとすれば、今回から管理ツールは2つになった。
「Wx Web Comanion」はWebブラウザ経由でAS16が動いている環境をコントロールするツールである。
ACTIVE SKY CLOUD ART
本製品Active Sky Cloud Art(ASCA)はActive Sky 2016と連携する雲のビジュアル製品だ。
執筆時点では動作条件にAS16が書かれていないのだが、密接に連携するため注意しよう。
FSX用とPrepar3D用に分かれておらず、単一のライセンスとなっている。
Active Sky Next(ASN)の時代は、雲のテクスチャとしてREX4 texture Directを利用していた人が多いはずだ。
ビジュアル製品と書いたのは、Active Sky 2016がウェザーデータをインターネットから取得する製品で見た目そのものには影響をあまり与えていないからだ。
ビジュアルと書いたが、今度はではREX4 Texture Directが今後必要ないということだろうか?
実はそうではない。追加アドオンではないデフォルトの空港の滑走路や、海のテクスチャなどはActive Sky Cloud Artは執筆時点で対応していないので、引き続き利用することになる。
本製品は設定が少ない。テーマを選んだら適用する程度だ。
設定画面の詳細に入っても、テクスチャのサイズ程度しか実質いじるものは無いだろう。
有効化するコンテンツの設定が存在するが、基本的に全てチェックをしてほしい。
今どきのPCであれば負荷が大きくかからないだろう。
高解像度のテクスチャにした際に、このようなメッセージがでる場合がある。
その場合、「ASCA_HD_Content.exe」から導入できる高精細なテクスチャをインストールしてあげよう。
Active Sky 2016と組み合わせると、Real-Time Texture Dynamicsという機能でリアルタイムでテクスチャ生成されて変わって行く機能が利用できる。
単なるデフォルトのテクスチャファイルの置き換えではなくなっているのだ。
結果、1つの画面の中に多くの種類の雲が存在するような、このような表示が可能となる。
全てが同じデフォルトの雲と違うのがここだ。場所や高度によっても異なる。
設定について
設定は各テーマの下に書かれたいるものが中心だ。
左から「空の色」「巻き雲」「雲のテクスチャ」だ。
Autoとなっている場合は、自動的に随時ASCAが調整する。
GLOBAL AUTOMATICは全ての項目がAS16とASCA間で連携を取って自動処理されるものだ。
よってActive Sky 2016が必須となる。
その他いくつかの設定テーマがあるが、このように自動処理されないタイプのものもある。
本製品はAS16と組み合わせて使うためにあるといっても過言ではない。
そのため、AS16とフルに連携するGLOBAL AUTOMATICを選択して利用するのが良いだろう。
なおテーマによっては、部分的に固定値にして必要なものだけAS16と連携する方法もある。
両製品を組み合わせた場合の動画
オフィシャルで用意されているので、ぜひ購入の参考に見てみるとよい。
自動起動させるには?
FSXもしくはPrepar3Dのexe.xmlに下記の内容を加えることで、Active Sky 2016が自動起動するようになる。
<Launch.Addon>
<Name>AS16</Name>
<Path>C:\games\HiFi\AS16_P3D\AS16.exe</Path>
</Launch.Addon>
FMCへの風情報の読み込み(ActiveSky連携)
“Reverse Green.”の該当記事を参照。
特にPMDG B777を利用している場合は、機体のアップリンク機能を十分に使いこなせるようになるはずだ。
はじめまして。
いつも最新な情報をありがとうございます。そして詳しい解説、大変参考になります。
P3Dを始めたのもこちらのサイトを発見したからと言っても過言ではありません。
新しい物好きの自分、やはり買ってしまいましたACTIVE SKY 2016&ACTIVE SKY CLOUD ART。
質問で恐縮ですが、以前導入したREX4 TEXTURE DIRECT HD WITH SOFT CLOUDSの設定ですが、上記ソフトと共存するにはREX4側のClouds/Effects Skies Sun/Effectsのチェックは外した方が良いのでしょうか?
長文失礼いたしました。
はじめまして。
確かにそうかもしれませんね。無駄に被る設定よりははずしたほうが良いかもです。海とか滑走路はREX4TDが必要なのでアンインストールはできないですが