概要
今回は2018年11月29日(日本時間)にリリースされたロッキードマーチン社(LM社)のPrepar3D v4.4について解説する。
Prepar3D v4.Xの総合情報はその1を確認いただきたい。
本記事では差分情報について記載する。
※初版は2018年11月29日となる。
Prepar3D v4.4では何が変わった?
詳細はオフィシャルの情報を確認いただきたいが、筆者が注目した点について下記にピックアップし記載する。
全体としては多数のバグフィックスや細かい改善がなされている。特段、絶対に必要なアドオンが動作しないといった情報が無い限りはアップデートすることが望ましい。
- Physically Based Rendering (PBR)
光の伝搬等を再現した物理ベースレンダリングが実装されている。機体も対応可能であり、データが対応していれば、今までとは次元が異なる描画を見ることができる
※オフィシャルページより画像リンクまたその他オブジェクトもPBRは対応している。
※オフィシャルページより画像リンク - 夜の改善
月の満ち欠けに合わせたライティングの改善が行われている。 - 機体ロードの改善
リスタートをせずに機体のアクティベートを行うことができるよう改善された。 - ARのサポート
HTC Viveのパススルー機能が利用できるようになった。
具体的なコンテンツは提供されていないが、ストライカーII のようなヘッドマウントディスプレイ。単なるVRサポートと異なり、コックピットや画面は今までと同様にディスプレイなどを利用可能になると考えられる。
※BAE社ページより画像リンク - VRの改善
今回も複数の改善が行われている。 - 兵装の進化(Professional Plusのみ)
魚雷やレーザー誘導爆弾のジェネリックな実装が行われている。特に潜水艦の武器実装が大きな変化だろう。 - 機体の追加・改善
AC11 Commander(Carenado)が追加された。またIndago UASも自動着陸を含む改善がされている。 - AIトラフィック
軍用機の追加がされている。 - 地上の改善
高域にわたって存在したイランの塹壕の地形が改良されている。 - テクスチャサイズの改善
今までと比較し16倍のサイズの高解像テクスチャがフォトリアルシーナリーで使用可能だ。
衛星写真を使用したシーナリーが大きな進化を遂げることが可能だ。
各社の対応
FlytampaがPBRのテストを実施してみた動画がこちら。
数メートル四方の床だが、今まででは再現できなかった凹凸や反射が再現されている。今後の各社が対応していくと別製品と言っても良い環境が出来るだろう。
インストールについて
その1に記載した「マイナービルドのアップデートについて」を参照。また各アドオンの対応状況もこちらを参照する。
最後に
例によって実機訓練も想定されているため、改良が多くなされている。特に古いバージョンを利用する理由がなければ、安定度も高いこのバージョンはお勧めだ。