SimTweaks – PTAとは?
SimTweaks -PTAは、2017年6月にリリースされたPTAの後継だ。
Project FlyのMatt Davies (Belynz)氏がソースコードを買い上げ、Prepar3D v4用ツールとしたリリースした有償ソフトウェアとなる。
Prepar3D v3.4までのユーザーは旧PTAを利用することになるだろう。
※本記事の初版は、2017年6月9日となる。
※2017年11月11日 Envshadeについて追記
何ができるのか
簡単に説明すると、画質調整をし色合いにメリハリをつけることができるソフトだ。
Prepar3D本体では設定できない調整を行える。
コントラストやシェーダーを利用したものが主な対象だ。
設定例で説明しよう。例えば、遠い景色の青みの変化が分かりやすいだろう。
またキリッとしたコントラストなできるのもその1つだ。
機体や車もこのように別のソフトの画面のようになる。
Prepar3Dではモヤッとした薄い画像になりがぢだが、X-Planeのようなシャープな画質に近づくことができる。
動画
オフィシャルの動画はこちらだ。
賛否両論
フリーであったPTA(Prepar3D v3.xまで対応)を買い上げ、有償でリリースしたことで反対意見も出ているが、多くは自分で作り出すことも自分の時間を供出することも無いタダ乗りの人達だ。
プリセットを作っていたコミュニティの貢献していた人達の気持ちは分かる。
だが開発をする限りは、時間も開発機材のコストもかかる。
コミュニティに貢献していた人の意見は分かれるとは思うが、2000円程度であればそれに見合うコストであるし、そもそも氏も20万円近くの費用を出しているわけである。
筆者としてはメンテナンスしていくことを決意した同氏に賞賛を送りたいと思っている。
導入と基本
購入後、ダウンロードリンクとシリアルキーがオーダー情報に表示されるはずだ。
simMarketでの販売以前にSimTweaksで購入している場合は同サイトで、下記のように表示されている
本アプリはアップデート機能があるので、PCが壊れたりしない限りは今後このページを利用する頻度は少ないかもしれない。
プログラム自体はインストール形式ではない。PTA.exeは任意のフォルダに配置する。
筆者の場合は、”C:\games\SimTweaks”に配置している。
執筆時点では製品はSimTweaksでもアイコンはPTAだ。
起動時はPrepar3D v1、v2、v3では利用できないことが確認できる。
初回起動時はシリアルキーの登録(Activate)を行う。
まずは標準の設定を行ってみよう。
“Apply preset”から反映を行う。設定される内容は緑枠内の内容だ。
これだけでPrepar3Dへ反映される。
しかし標準のプリセットは、あまり綺麗ではない。あくまでツール自体のサンプルだ。
プリセットの入手と適用
PTAのフォーラムでは、旧PTAとSimTweaksのプリセットが投稿されている。
そこでプリセット(.iniファイル)をダウンロードして”Open”すると先ほどの緑枠内の各設定が反映される。あとは”Apply Preset”をするだけだ。
シェーダー等詳しくない場合は、それぞれの設定方法は知らなくても良い。
気に入ったプリセット例を開き、適用するだけだ。
本記事初版では、“THOPAT”のプリセットを利用している。
また定番どころでは“Ultimate Realism Pack”もある。
SimTweaksではv4用を利用しよう。
国内では関連情報として、RAIMUさんの「Prepar3Dを神グラフィックにする方法!」があるのでこちらも参考にしてみると良いだろう。
その他、ENVTEXがPTABSOLUTEというプロファイルをリリースしている。
利用ユーザーは検討しても良いだろう。またENVTEXをリリースしているTOGA ProjectはENVSHADEという統合型製品をリリースしている。その場合、PTAかENVSHADEどちらかを利用することになる。
ワンポイント
このソフトではプリセットのファイルが重要だ。
入手し、適用するプリセットによっては全く思った通りに綺麗にならないこともある。
好みや現在利用している各社アドオンとの組み合わせもあるが、ここは各自が自身の環境で試して比べていくしかない。
筆者の場合は、PTA本体やENVTEX SP1に付属するプリセットは全く合わなかった。
そのため前述のようなものを利用していた。
最後に
全くの別の見た目になる本ソフトはお薦めの一本である。
面倒ではない人は、reShaderなどにも挑戦してみよう。