概要
今回紹介するアドオンは、Drzewiecki Designがリリースした「キシナウ国際空港」だ。
執筆時点で、FS2004版、FSX/Prepar3D v2 v3版、X-Plane版が、別々の製品として販売されている。今回はPrepar3Dv3でレビューを行っている。
※本記事初版は2016年4月11日となる。
キシナウ国際空港とは?
モルドバ共和国の首都であるキシナウの国際空港だ。
3590mの滑走路を一本持っている。空港の設備自体は中型機ぐらいまでをターゲットにしているようだが、大型機はランプに駐機が可能。
空港の場所はこちらだ。黒海の近くにあり、ルーマニアの首都ブカレストや、ウクライナの首都キエフは目と鼻の先だ。
イスタンブールやギリシャのアテネへも80~120分ほどの飛行距離となっている。
動画
オフィシャルの動画がこちらだ。
Prepar3D v3.2の環境で筆者が録画したものがこちらだ。
詳細
Drzewiecki Design社の製品は毎度だが、とにかく綺麗に作り込まれている。
汚れた壁は汚れた壁の表現、新築の建物は新築の表現といったものがリアルに再現されている。
それでいてFPSは適度な速度を維持している。
高所にあるライトもテクスチャで足場を綺麗に抜いてあったりする。
引き延ばしたテクスチャ感もない。
最近流行りの透明なビルは採用せず、テクスチャでそれっぽく仕上げられているが、周りのオブジェクトで見た目をカバーしている。
立体感を重視していて見ていて楽しい。
多階層の立体駐車場も横から観るとこの通り。
下の段は表から見える場所は3Dオブジェクトを配置し、その奥は全てテクスチャになっている。
もはやCity Car Drivingと引けを取らないほどの駐車場入り口。
管制塔もこの通りだ。ここ2年ほどで筆者が見た各社アドオンの中で最も細かく作られている。
飛行機からは絶対に見えないが、イスの車輪や机の下のキャビネットまである。
画面の文字まで見えるほどである。空港全体を見るだけでも楽しむことができる。
空港の北方向には、モルドバの首都キシナウがあるのだが、本シーナリではAutogenで作られた町と特徴的なランドマークの3Dオブジェクトが配置されている。
飛行時に見える景色も含まれていると考えると、かなりお買い得だ。
ターミナルから離れた場所にある建物や近隣のアパート、タンクなども当然手を抜かず、やりすぎなぐらい作り込まれている。
駐機場にはスタティックオブジェクトとして旧東側の航空機が複数あり、雰囲気が良い。
インストールについて
最近のDrzewiecki Designのシーナリーの例にもれず、空港のオブジェクトの細かい制御を行う場合は、SODEを別途ダウンロードして、インストール必要がある。
最後に
毎回、新作のアドオンで驚かされるDrzewiecki Design社の作品に今後も期待したい。