Perpar3D v2.3/2.4 リリースの衝撃

概要

日本時間の2014年8月12日、Prepar3D v2.3がリリースされた。
今回はv2.3について記載する。
※本記事は初版は2014年8月12日となる。
※2014年9月29日に2.4がリリースされたがバグフィックスが中心のため、基本は2.3と同じだ。
そのため一部(3rdパーティ製品の対応)改版してv2.4対応とした。

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特徴

今回のv2.3のハイライトはレンダリングとパフォーマンスの改善と調整だ。
v2.1の頃にいくつか羽田での描画性能をお見せしたが、こちらを見ていただきたい。

 

羽田空港 ランウェイ34Lでの性能

今回、Prepar3D v2.2からv2.3へのアップデートをすると不具合が発生しため、設定ファイルは初期化した。
ただし設定ファイルに依存しない「REX4HDのテクスチャ」「ftx Global Base」等のデフォルトのテクスチャ置き換え系のものは入ったままだ。
逆にシーナリーライブラリに登録が必要なものは入っていない。
v2初期の記事にも書いたが、ノーマル状態のPrepar3Dv2は元々FSXより早い。

最初の画像の左上を見ていただきたい。
デフォルトの羽田34LでF22を選んだ状態で40FPSに達しているのだ。
Prepar3Dのデフォルトシーナリーは基本的にFSXと同じだ。

「どうせ設定を落としているんだろう?」と言う方もいるだろう。
はたして、そうだろうか?
CPUはCorei7 3770K。GPUはGeforce  GTX 660Tiであり、ハイエンドでもない環境だ。
設定は下記の通り。
Prepar3Dで増えた機能以外はデザインが違うだけでFSXと同じだ。

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DLL.xml、EXE.xmlを削除し、次にシーナリー登録だけv2.2の時と同じにした状態がこちらになる。本画面に影響しているのは下記の通りだ。

  • テクノブレイン 東京国際空港v1
  • ftx Global Base
  • ftx Global Vector
  • REX4 Texture Direct

どうだろう。十分な速度がでていないだろうか?
もちろんここから設定を落として、チューニングを行う予定だ。

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動画にしたものがこちらだ。nVidiaのShadowPlayで録画した状態でも20FPS以上でている。先ほどの設定の状態でだ。

F22と比べて処理の重い機体、ftx BaseやVectorも入れた状態で今後調整が必要だが、WCIの成田での着陸はこちら。
最初の方で、霞ケ浦と筑波山が見える。

Prepar3D v2の進化は続く

サードパーティの空港等を入れると、実際はFPSか下がっていくが標準で持っているベースのパフォーマンスは素晴らしい。
v2になってから、DirectX11への対応、SimDirectorの実装等、新機能が増え続けているが、バグフィックスの対応もFSXのサービスパックの時と同レベル/それ以上の速度で対応をしている。
事実上、2.Xの.Xはサービスパックと同等だと考えられるが、リリース速度が大凡2~4か月に一回となっていて、毎回、改善に驚かされる。
v2.3が出たその日に、v2.4の話も触れていることもそうだ。

 

Prepar3D v2への移行

過去数回、Prepar3Dv2の記事を書いたが正直言ってお得だ。
「FSXが遅いからCPUを買おう」「FSXが遅いからグラボ買おう」「Prepar3Dv2の199ドルは高い」は本当にそうだろうか?
CPUとグラフィックボードを2万円で変えても、この性能向上は見込めない場合が多い。
私の場合は、結局660Tiと同等のボードしか買えないわけだ。

買って動かない場合や大事なアドオンが相性が悪い場合、ライセンス許諾に合わない場合もあるが、開発者ライセンスで月額払いで月1000円程度で試せる。試さないのはもったいない。

たしかにFSXのアドオンで動かないものもあるが、進化は必然だ。
T型フォードをオートマチック車にしろ! SkyActive搭載しろ!」という人はいないと思う。例えば2017年になった時に10年前のFSXを利用するだろうか? 可能なら今の段階で前に進むしかないだろう。

 

v2.2からv2.3にアップデートしてフライトまで行かない場合

一番多い事例が、EXE.xmlやDLL.xmlに登録したアドオンが動かない例だ。こちらの内容を参照して頂きたい。問題の切り分けは単純。EXE.xmlとDLL.xmlのファイル名を変えて、Prepar3Dが起動するかどうかだ。起動できればこれらのファイルに登録されているアドオンがv2.3に対応していないと考えられる。以降、これらのファイルを直して有効/無効を変えていくのだ。
下記は、Addon Managerを無効化(DisableをTrueにする)した例だ。

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Avsim等でもいくつか上がって来ているが、執筆時点では筆者の環境では下記の内容をDLL.xmlでDisable=Trueにした。
幸いEXE.xmlでは問題が無かった。

<Launch.Addon> ※Active Sky Nextが未対応だった頃の例
    <Name>as_connect</Name>
    <Disabled>True</Disabled>
    <Path>as_srv\as_btstrp.dll</Path>
  </Launch.Addon>

 

FSUIPCのPrepar3D v2.3対応

FSUIPCは通常のダウンロード最新版(執筆時)の4.934以前ではPrepar3D v2.3がクラッシュする。4.936以降にアップデートすること。

 

Active Sky NextのPrepar3D v2.3対応

現在はSP1で対応済
Prepar3D v2.4を利用している場合は、v2.4リリース後に公開された最新のBuildを適用する。

 

FSDreamTeam Addon Manager

これは、単独でダウンロードできる最新版で対応可能。FSX用をダウンロードしてPrepar3Dv2.3に適用する。
最新版のシーナリーではなく、スタンドアローン版のAddon Managerを使うのだ。
Prepar3D v2.4を利用している場合は、v2.4リリース後に公開された最新のモジュールを適用する。

FSX / PREPAR3D
2 comments to “Perpar3D v2.3/2.4 リリースの衝撃”
  1. ピンバック: Prepar3D v2 FSX後継の選択と日本語環境ガイド | Simulator Laboratory "SEALS"

  2. ピンバック: Perpar3D v2.5解説 | Simulator Laboratory "SEALS"

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