概要
Android端末を利用したタッチディスプレイでCDUを再現する。
内容
まず今回用意したのは、下記の通り
- Flight Simulator X
- PMDG B737 NGX
- Komado2
本ソフトウェアは、Android側のGoogle Playからインストールを行う。
インストールしただけの場合は体験版となる。体験版は一定時間が経過すると、数分間使えなくなる。
現在は800円程度の価格となっているが、アプリ内課金で有償版にできる。
似たようなソフトは”iDisplay”等もあるので、各自相性が良いソフトウェアを利用するとよいだろう。
今回筆者が利用したKomado2は執筆時点で、Windows8/8.1+Andoroid端末ではタッチスクリーンに対応しているが、Windows7を利用した場合やAppleのiPadを利用した場合はタッチスクリーンは利用できない。
後述の通り、タッチスクリーンができなくも利用の価値はある。
- Android端末
今回はNexus7(2012)を利用した。OSはキットカット(Ver4.4)となっている。
設定
Komado2に限らずだが、外部拡張のディスプレイの設定を間違ったり、
ドライバを導入したりすると、画面が表示されなくなったりするかもしれないので注意して各自の自己責任で作業を行うこと。
まずはAndoroidにKomado2をインストールする。
次にWindows用のモジュールをダウンロードして、同ページ内の手順に沿い導入を行う。
Windowsアプリ側のポイントは下記の通り
- ミラーではなくデスクトップ拡張モード
別画面に計器表示するため。 - ミステルモードを利用
Windows8/8.1ではKomadoドライバは利用できない模様。
Android側のポイントは下記の通り - タッチ操作の設定を「タッチをパソコンに送信」にする。
設定結果
設定後、AndroidにWindowsのデスクトップが表示されれば一段階目が完了となる。
PCのメインディスプレイと同じ画面になっている場合は、改めてデスクトップ拡張モードを確認する。
次にFSXを起動し、PMDG B737をロードする。
CDUを表示し、別ウィンドウ表示(UnLock)にする。あとはメインディスプレイの右側(Android)にウインドウをにドラッグするだけだ。
これが表示結果となる。※執筆時点では体験版。
実際に操作した画面がこちらとなる。カメラを持ちながらなので手つきがおかしいが問題なく稼働した。
また7インチのNEXUS7で十分にボタンのプッシュもできる大きさだ。
なお、タッチスクリーンが利用できない方もPFDやNVを表示することができる。
iPadをご利用の方等は検討してみてはいかがだろうか?
iDisplayやその他ソリューションで稼働させている方がいらっしゃいましたら、Twitterで教えてください。
弱点
FSXの特徴だが、「全ディスプレイに表示してから計算」というのを繰り返しているようだ。
そのため独自ドライバや画面圧縮転送している本方式の場合はレイテンシが大きくシミュレータ全体のFPSに影響が出てしまう。
そこで現在はタッチ環境をあきらめて、10.1インチディスプレイをNIVIDIAのGeForce GTX 660GTIにケーブルを2本差し下記の環境となった。しばらくはタッチスクリーンはお預けとした。
製品は、センチュリーの”LCD-10000V2″である。大事なのはディスプレイケーブルで接続する方式であることだ。
サイドディスプレー製品にはUSB+ドライバ形式の製品も多いので注意すること。
※本製品のようにUSBを電源としてのみ利用するタイプは、問題ない。
本製品は解像度が高く、フルワイドXGA(1366×768)で画面がきれいなため、PFD/NDが非常に見やすい。
またサイテックのヨークの上に設置可能だ。
実際の動作させた画面は、下記の通りとなる。FS2Crewのテストを兼ねているので、筆者の声とコーパイの声が入っているのはご愛嬌。