今回の趣旨
rFactor2 Build 118リリースから2日ほど遅れて、プラグインのサンプル4.7がリリースされたので、
変更点について記載する。前回、変な自作画像とともに書いたプラグインの記事から5月も経ってしまったが、要点を絞って解説する。
変更点
新しいBuild 118用に再コンパイルしたものを使用しないと、
プログラムがクラッシュ等したりする可能性があるため、デベロッパに限らずプラグイン使用者も注意が必要だ。
後述の通り、旧Build向けに開発されたプラグインはそのまま問題なく動くようにISIは開発してくれているが、
(行儀が悪いともいう)トリッキーなプラグインを作成している場合は、意図した動きとならないかもしれない。
デベロッパはなるべくユーザーに負担をかけないため、ここは注意が必要である。
・struct TelemVect3
これは問題ない。返し方をどうするか変わっただけで、動作に影響はない。
・struct MessageInfoV01
unsigned char mTranslateというフラグが追加されている。プラグイン開発者向けのマニュアルが無いので、
ソース解析だけが頼りだが、もしかすると「チャットの翻訳結果」を得られる機能かもしれない。
詳細は謎。将来のビルドで使われるのかもしれない。
本構造体は将来のプラグイン拡張(128バイトまで拡張可能)を意識して作られているため、
再コンパイルがなくても新Buildで動くと考えられる。アラインメントが整えられている。
※今回1バイト分、最後の配列が減らされていることから確認できる。
・struct CustomControlInfoV01
これは問題ない。プログラムの安全対策であり、新機能等には関係ない。
前回までこの構造体の存在に気づいていなかったがユーザーデータのフォルダパス等を
いただけるありがたい構造体。
・struct CustomControlInfoV01 NEW!
Build 118での新機能となる。ハードウェア名前(ゲーム画面に表示されるもの)とキーリピートの設定が含まれている。
クリックごとに押されるのか、押しっぱなしの時にリピートするのか待ち続けるのか等。
・class InternalsPluginV05
カスタムコントロールを使用したい場合は、継承先のクラスでreturn trueをすればよい。
・・・が、trueしたときに必要な関数等が全く不明となっている。現状使い道が不明。
FFBとかハンドルの各種ボタンとかいじれるわけでもない。
フォーラム等で情報が公開されたら、追って記載する。
新クラス対応への対応作業
前回と同様の手順となる。プラグインの親class等が変更される前提で作成していれば、再コンパイルレベルで済む。
製品版リリースまでは頻繁に変わる可能性もあるので、このあたりはしっかりと意識してプラグインの開発は行う必要がある。
今回も改版されたファイルはたった一つだけ。
InternalsPlugin.hppだけであるので、これを置き換えて再コンパイルすれば良い。
何も問題なくビルドが完了した。※クリックすると詳細の画面が見れます。
その他
・・・・って、あれ。Build 118のリリースメモには”_v25″に変更って書いてあるのに、
プラグイン開発には何も影響がないことに気がつきました。
rFactor2内部の話か、将来の拡張用に何か用意されているものと考えます。
One comment to “【rfactor2】 プラグイン開発15 – rF2 Example Plugin 4.7 –”
まとめ【【rfactor2】 プラグ】
今回の趣旨 rFactor2 Build 118リリースから2日ほど遅れて、プラグインのサンプル4.7がリリースされたの