概要について
今回はPMDG B777の学習・訓練編だ。
「その1 基本編」及び「その2 ビデオ学習編」の続きとなる。
Prepar3Dベースで書かれているが、ほぼ全てFSX版と共通だ。
※本記事初版は2017年5月7日となる。
※2017年6月17日 動画追加。
日本語チュートリアル#1
PMDG B777にはチュートリアルがあり、その1つ目が#1であり、製品に英語版が付属している。その日本語版がこちらだ。
再配布は禁止となっているので注意して頂きたい。
本ファイルは、筆者がPMDGから許可を得て原本ファイルを頂いて翻訳し配布許可を頂いたものとなる。
日本語訳に当たってはPMDG側の責はないので、ご認識いただきたい。
公式日本語チュートリアル#1のポイント
下記の点が製品に付属する英語版との違いだ。
- FSX版で利用する場合、メニューが異なる。
メインメニューの機体や空港の選択程度の違いであり、問題ないはずだ。 - FSX版で利用する場合、「P3Dでは」という言い回しがあるがFSXと読み替えれば問題ない。
- 日本語版は誰でも自由にダウンロードできるため、文中に出てくるチャートは文書の最後には無い。
そのため、英語版のチュートリアルの最後にあるチャートを見る必要がある。
日本語チュートリアルの注意点
AIRACデータベースサイクルがリリースされている機体の中に含まれているものを前提に書かれている。
そのため更新を行っている場合は、SIDやSTAR、航空路が異なる場合がある。
チュートリアルと同じAIRACを使いたい場合、B777のアンインストールと再インストールが必要だ。
今後のために残しておきたい場合は、インストール後に下記のフォルダのコピーを残しておこう。
- シミュレータインストールフォルダ\PMDG\NAVDATA
公式日本語チュートリアルの補足
補足が必要な箇所を下記にまとめた。
FSX版とPrepar3D版の違いやサービスパックの状況により、下記のような点に注意が必要だ。
そのまま訳すことのみを許可されているため、日本語訳にあたって変更は行っていない。
製品付属のAIRACデータベースに基づく。
- P9 その1
「P3Dを起動し、”Create Scenario”画面に移動します。デフォルトで起動していない場合、Flights, Create Scenarioから」という箇所。
P3Dv2ベースとなっているためメニューが異なる。
P3Dv3では「P3Dを起動し、”Scenario Setup”画面に移動します。
デフォルトで起動していない場合、”Scenario” – “New”から」となる。 - P9 その2
「Publisherドロップダウンメニューから”PMDG”を選択し、”Boeing 777-200LRX PMDG House”」という場面だが、「Boeing 777-200LR PMDG House」というリペイント機体でVehicle Typeが「777-200LRX」になっているものを選択する。 - P35
JEPPESENチャートは製品添付の英語版を参照。 - P37
「STARは7ページのUKRIMで終了し、8ページのUMALIで開始されます。」
は、
「STARは7ページのREREKで終了し、8ページのUKRIMで開始されます。」
となる場合がある。
※BUBI6AとBUBI1Bの違い。
※B777 for P3D SP1で確認。 - P38 その1
「ディスコをクリアするには、LSK 2LをクリックしてUMALIをスクラッチパッドにコピーします。 今度はLSK 1Lを押し、UMALIの不連続ギャップを閉じます。」
は、
「ディスコをクリアするには、LSK 1LをクリックしてUKRIMをスクラッチパッドにコピーします。 今度は前の7ページでLSK 6Lを押し、UMALIの不連続ギャップを閉じます。」
となる。ディスコとはディスコンティニューイティーの意味だ。不連続したlegの事を指す。
※B777 for P3D SP1で確認。 - P38 その2
「このモードでは、”STEP >“のプロンプトに変わり、NDの飛行計画ウェイポイントを踏み越えてルートがどのように表示されるかを確認できます。」
の部分は、LSK 6Rに”STEP>”が表示される意味。 - P85
NAV RADは、実際に飛行すると
110.10/120ではなく、110.10/119と表示される。 - P95
PMDG B777 for P3D SP1では、UMALIではなくUKRIMでグライドスロープ(GS)をキャプチャする。 - P96
フラップを25まで下げきってからギアダウンしないと、速度とフラップが合っておらず、アラームが鳴る場合がある。 - 付録
チャートは英語版のチュートリアルに付属。
公式チュートリアルを新しいAIRACのデータベースで飛ぶには?
ARACを更新している場合、2017年4月のAIRAC(1705)では読み替えてルートを入力する必要がある。
離陸前のルート入力について動画解説を作成した。
着陸時は、下記の1か所のみ読み替える必要がある。
- P95
UMALIではなく、UKRIMでグライドスロープ(GS)をキャプチャ。
ETOPS・降下・電子チェックリスト
TOC直前からT/D直後までの一部を抜粋したものです。
アプローチから着陸時。
同様に録画したものです。
印刷
「航空ドキュメント印刷 ~QRH・チュートリアル他~」に記載しているので参考にして頂きたい。
公式チュートリアルの今後の予定と現在
チュートリアル#1では、将来、#2がリリースされる予定であると書かれているが、本ページ執筆時点ではまだリリースされていない。
代わりにPMDGのダウンロードサイト内では#1.5が公開されている。
翻訳活動のお願い
筆者はこれで3度目の公式チュートリアルの翻訳となる。
公式に問い合わせを行って、断られることはまずないと言っても良い。
やってみたいではなく、実際にやって結果を残すことも大事だ。
ぜひ、このページを見ている各位にも翻訳活動にチャレンジして頂きたい。
できれば、許可を得た後、翻訳を開始した旨をツイッターやブログで宣言するのが良いだろう。
複数人が別々に翻訳をするのを防止するためだ。
- Majestic Software Dash 8 Q400
- XXXXXXXXX(非公開)
- PMDG B777 for FSX/Prepar3D
筆者はPMDG B747のチュートリアルは翻訳しない。国内で人気のある本機種の翻訳に興味がある方は、ぜひ挑戦してほしい。
PMDG側への交渉や進捗管理は筆者がヘルプを行うことは可能だ。
興味本位ではなく、開始可能な際にツイート(DMではなく)でご連絡いただければと思う。
最後に
公式のチュートリアル(英語)は、分かりやすく機体の準備から離陸、着陸、シャットダウンまで書かれている。ぜひ飛んで操縦を覚えてみよう。
2016年10月に許可を貰い、2017年2月には翻訳は完了していたのだが、調整に時間がかかり2017年5月の公開となった。
ツイッターでご協力、助言をいただいた方々、ありがとうございました。