フライトシミュレータを始めよう その14 ~製作者とパブリッシャーって何?~

概要

前回に続いて、「フライトシミュレータを始めよう」シリーズ

今回はアドオンの販売や開発についての紹介だ。
※本記事は2017年6月12日が初版となる。

 

アドオン開発者は?

これは複数のパターンがある。だいたい下記のようなものだ。

  1. 専業で開発し販売までしているもの
    PMDGなどが当てはまるだろう。同社は元々は本物の飛行機の飛行マニュアルを作成していた会社で、アドオンは後から始めたものだ。
    会社情報を扱うサイトを見ると、17人の社員で年間収入が$1,300,000なんて記録もある。雇用された社員は、海外にもいたりする。またゲーム会社が直接製作し、販売しているものもあるし、一部外部の会社や開発者に発注という場合も当然ある。

    もう一つ。ORBXの例を挙げると、元は開発を行い販売は別の某シミュレータソフト販売サイトが行っていた。
    しかし現在は直販となっている。

  2. 直接販売はしていないが会社として開発しているもの
    直販は行わず、開発だけを行っている会社もある。
    専業の場合もあるし兼業の場合も。
  3. 個人やチームで開発しているもの(有償)
    会社化しておらず個人やチームで開発している場合もある。
  4. 個人や数人で開発しているもの(無償)
    3.と似たような構成だが、無償という場合だ。

 

パブリッシャーとは

ここからが本題。
「AEROSOFT(エアロソフト)のアドオンはうんぬん」という会話を目にすることがある。
実は微妙な会話なのです。実際は、彼らが直接製品を制作していることは少ない。

多くは先ほどの「個人やチームで作成しているもの(有償)」が多く、販売元としてブランディングをしたり、品質管理、サポート、広報を行って販売しているのが殆どだ。

また、「今作り始めたあなたのアドオン、うちで製品としてリリースしませんか?」とスカウトをすることもある。言い換えれば、「制作のみに集中できますよ」「弊社のブランドで製品を出せますよ」という付加価値も提供される。

各製品のマニュアルに掲載されているスタッフ一覧を見ると、(AEROSOFT)と書かれている人以外は、そういった開発者であったりする。

AVSIMなどのシミュレータのコミュニティを見ていると、時々スカウトを目にすることがある。
あとで製品化されて、「ああ。あの時の。」となるのだ。

フライトシミュレータの外を見てみると、UBIソフトなんかはパブリッシャー色が強いけど、そもそも開発会社も大きかったり。

 

ブランディングとは?

稚拙なものが自社ブランド製品として出荷されないように品質を管理する事も対象。
また一定規模の空港を”MEGA AIRPORT”シリーズとして社名以外のブランドを付けることもある。

これらの同シリーズのアドオン製作者は別であることも多い。
作者というより、29Palmsのように有名チームな場合もある。
29Palmsなんかだと、製品によりAEROSOFTから出す場合もあるし、自分たちのサイトで直販している場合もある。

このブランド化で安心して買う人も多いだろう。筆者もその一人だ。

「MEGA AIRPORT大好き」
「このパブリッシャーなら大丈夫そう」
「バグがあっても直りそう」
「この会社の製品ならポチッ」

という気持ちになるのだ。

例のAEROSOFTだと、Mathijs Kokさんがディレクターとして有名かと思う。
各製品のフォーラムにも頻繁にディレクターの立場で書き込みをされているので、ご存知の方も多いかと。

このインタビューを見ると分かるけど、「私は開発者じゃないよ。」と言われていたりする。

 

販売が中心の場合もある

ご存知、simMarket
こちらはほんの少しパブリッシャー的な要素もあるけれど、実は誰でも登録をして販売できる。
そのための条件も公開されている。

執筆時点だとsimMarket独占だと25%の取り分。
他所でも販売する製品は35%と書かれていたりする。

高い? 安い?

社会人経験があると、安いと思うかもしれない。
(筆者は安いと思う。パッケージ製品を問屋通すこと考えたら。)
ライセンス管理だったり、アップデート通知だったりもやってくれる。
フライトシマーが多く集まる販売サイトなので、自分のサイトより多数売れるかも?というのもあるかもしれない。

カード決済の利用とそのサイトの運用管理だって簡単にできるものではない。
任せてしまったほうが簡単というのもあるだろう。そしてもう一つ。
インストーラも作ってくれたりする。こういう面で選ぶチームや会社も多い。

 

最後に

製作者そのものにも目を向けてみて欲しかったり、ぜひあなたも作って販売してみようというのを兼ねて、今回は駄文を書いてみました。

ところで。機体アドオンのスタッフ一覧。見てみると面白いですよ。
テスターには20人近い本物のパイロットが名前が書かれているなんてことも。

フライトシミュレータ入門
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