離着陸訓練ソフト「FSiPanel 2017」

概要

今回紹介するのは、離着陸訓練ソフト「FSiPanel 2017」だ。執筆時点ではPrepar3Dv3/v4用とFSX用が個別にリリースされている。旧バージョンは製品は当該記事を参照の事。
※本記事初版は2018年1月14日となる。
※2020年5月22日 再ダウンロードについて改版。

あなたは?

PMDG B777やQ400で着陸訓練をしたい場合、あなたはどのように実現するだろうか? 毎回20分かけて一度離陸してから目的地点まで機体を持っていく場合もあるだろうし、以前の状態を保存している場合もあるだろう。
しかし毎度毎度、空港や滑走路、機体が変わる度に設定を繰り返すのは「めんどくさい」

機体によっては「2度読み込み禁止の機体(PMDG等)」「ファイルロード後15秒間応答無しで、高度が落ちる」「急激にエンジンをふかされてしまう」等フライトのロードとセーブでは解決できないものもある。

ゲームセンターの「トップランディング」のように、気軽にリアルな挙動で着陸が楽しめればいいのにと思う人もいるのではないだろうか?

 

FSipanel 2017とは?

そんな夢をかなえるソフトが「FSiPanel 2017」だ。本サイトでは3年以上前からお薦めをしていたソフトだが、Prepar3Dv4になって動作しなくなっていた。それが遂に対応したのが本作となる。
わざわざ離陸前の準備~離陸~旋回といった15分近くかかる作業を実施しなくても着陸訓練ができるのだ。

例えば羽田空港の34Lの4マイル前からPMDG B777で着陸をする例がこちらだ。
ギアもダウンされフラップもセット、ILS周波数も入力済み(A/Pもオン)である。

ロンドンヒースロー空港でテストした画面がこちら。

設定さえ完了していれば、機体、空港、滑走路、位置を最低限決めるだけで毎回簡単に着陸訓練が出来るようになる。FMCや無線の設定なども必要ない。

 

対応アドオン

下記のようなアドオンに対応している。最新の状況は公式サイトで確認すること。

  • PMDG Boeing 737
  • PMDG Boeing 777
  • PMDG Boeing 747
  • iFly 737
  • iFly 747-400
  • Majestic Dash8-Q400

下記のアドオンはPrepar3Dのみ対応となっているので注意が必要だ。

  • FSLabs A320
  • Aerosoft A320/321 PRO
  • Aerosoft A318/319 PRO

v1時代にも多数の機体に対応していたので、必要であればフィードバックを上げて行こう。対応アドオンは公式ページで常に確認をすること。またFSUIPCを使用するアドオンもあるので注意。執筆時点では大抵は無償版のFSUIPCで事足りるはずだ。

 

販売形態

今回から別のサイトでの購入へと変更になった。今回からは飛行機の機種単位でのライセンスロック解除が必要だ。追加で購入することはできる。Prepar3D用の場合、執筆時点で一番コストパフォーマンスが良いのが3つめの本体+3クレジット分のライセンスとのことだ。本体は一度購入すればよく、以降は4~5番目のクレジットを追加で購入することになる。

 

以前のバージョンからのアップデート

2017年1月7日に既存のライセンス所有者へはメール通知が来ているはずだ。
こちらサイトから申請を行う。V1の注文番号(Order NUmber)が必要だ。申請を行うと、クーポンコードがメールで送付されてくるので、それをFSiPanel2017購入時に入力することで56%引きになるとのこと。
2017年1月以降にFSiPanel v1を購入していた場合はフリーアップデートの対象となるようだ。執筆時点ではFSX版はまだリリースされていないためこちらも注意しよう。

 

ライセンス登録

丁寧なマニュアルが付属しているのでそれを参照のこと。いくつかのポイントを記載する。

初回起動時はライセンス登録を促される。

購入時に与えられた情報等を入力し登録を行う。

機体登録

“Select Aircraft”から行う。訓練時に機体を選択するのもこの画面だ。

ライセンス未使用の機体はグレーで表示されるが、初回利用時にはライセンス利用の確認が行われる。

2~3で機体のバリエーションを選択し、4で着陸時のフラップ角度・重量等を選択する。
そして5の操作をするわけだが、この段階で

Prepar3Dv4(ないしはFSX)上でリペイントを含む対象機体をロードする。特にフラップや燃料・積載物の設定は必要ない。

この状態で前述の画面の”Proceed”を押すことで登録が完了する。

空港情報の登録

こちらは必須作業となる。シミュレータ内の空港関連データからデータベースを作成する。
空港アドオンを追加で導入した際は実行したほうが良い。

Prepar3D v4でのデータベース更新にあたっては、シミュレータに標準収録されている空港以外を利用する際、“Lorby Prepar3D V4 Addon organizer”が必要となる。

 

気象エンジンの設定

ActiveSkyを利用の場合はここから設定を行う。未設定の場合、機体ロード後の位置調整がうまく行かない場合が多い。

 

マイナーアップデート

FSiPanel2017起動時にアップデート通知が行われる。適宜、アップデートをすると良いだろう。

 

最後に

「FSiPanel 2017」は、時間がないけれども練習を定期しておきたい。そんな方にお勧めのソフトだ。
ぜひ利用してみよう。

 

FAQ

Q: ロード後に期待が安定しない。
A: 気象アドオン指定時は、同アドオンを起動しておくこと。またスロットルはアイドル、エアブレーキは格納状態にし、その他操縦は安定するまで行わない。
それでも安定しない場合は、もう一度ロードしてみよう。

Q: 最新のインストーラを入手したい。
A: FSiPanelのユーザーエリアから入手する。購入時の登録メールアドレスを入力する。次にメールで認証用コードが送付されてくるので、それを入力すると先に進むことが出来る。ログインコードは毎回新しいものが発行される。

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