概要
今回はFMSデータでメジャーなNavigraph FMS Dataを紹介する。
別途記事を記載しているNavigraph Chartとセットで見ていただきたい。
ちなみに類似製品ではAEROSOFTのNavDataProがある。
本サービスは最新FMSデータ(AIRAC)を利用できる少ないサービスのうちの一つだ。
※本記事の初版は2014年10月29日となる。
※2015年10月31日 PFPXの記事と合わせて改版した。
利用するには?
まずはNavigraphのアカウントが必要だ。
Chartのサブスクリプションを利用している場合は、そのアカウントを利用可能となる。
Navigraphデータの購入
既にNavigraphのサブスクリプションがある人は、ダウンロードから読んでもらって問題ない。
ページの右上にRegisterがあるのでそこからアカウントを作成する。
後は指示に従うだけだ。アカウントを持っている人はLoginをしてほしい。
またサブスクリプション(購読の権利)の購入が必要だ。
執筆時点ではシングルサイクル、4サイクル、13サイクルが用意されている。
またチャートとセットなったものもある。
なぜFMS Dataの更新が必要なのか?
まずは更新しない場合はどうなるのか?
- 最新の空港チャートやエンルートチャートの記載されているfix・SID・STAR等が利用できる。
チャートに沿って飛ぼうとしてもFMSが入力内容を知らないので受け付けてくれず、本物の航路を飛べないことがある。 - 新しい空港に離着陸する場合は、古い・新しい以前に航空機のアドオンやFSX/Prepar3Dに入っていない場合がある。
その場合、アドオンを登録してもそもそも飛行場が存在しないことになっている場合がある。
以上の点から最新にするのが望ましい。
逆に「チャートと違っても自分で考えて、それっぽく飛ぶから」という場合は、導入の必要はない。
でもこういうシナリオはどうだろう?
「PFPXでプランを作り、FMCにルートを入力して最新のチャートを見て飛ぶ。」
この場合3つの工程全てでデータが一致していないと、意味がない。
筆者が導入した理由の一つだ。
インストール方法
インストールは2種類の方法がある。
- Manager
これは常駐するアプリケーションになっており、各航空機やソフトウェアのFMCデータが簡単にアップデートができるようになっている。 - Manual Install
機体やソフトウェア毎にインストーラが用意されているので、これをダウンロードしてインストールする方法だ。
ただし毎月アップデートが面倒になるはずだ。
このダウンロードのリストが、現在、Navigraph FMS Dataが対応している機体やソフトの一覧だ。
でもFMSデータ入っているけど?
PFPXにはお試し版のようなデータが入っているが少ない。
どのぐらい違いがあるかは前述の記事を参照いただきたい。
またPMDG B737NGXやAEROSOFT A318/A319等にもデフォルトのものが入っているが、ソフトウェアリリース時点のもので古かったりする。
結局のところリアルな機体をリアルな航路で飛行しようとすると、常に機体もフライトプランナーもFMS Dataの更新が必要になってしまうのだ。
Managerの使い方
Navigraphのアカウント設定を行う必要がある。
ログオンしてサブスクリプションの契約期間内の場合は名前と共に有効期限が表示される。
そして画面下にあるFSXやPrepar3D等のフォルダを指定する。
基本設定はこれだけだ。
アドオンの登録が次の作業だ。なお初回起動時は既にインストールされているアドオンをスキャンしてくれる。
まずは「Addon Mapping」だ。
次に「+Add」をクリック。アドオンの名前を選んで、導入先を選択するだけだ。
最後にSaveを忘れないこと。
最後にアップデートだ。基本は全選択して、アップデートボタンを押す。
画面右上のサイクルと下記の画面の緑色の枠のサイクルが同じ場合はアップデートは必要ない。
基本的には月一回の作業だ。稀にリビジョン2がリリースされている。
機体での確認
アドオンによって異なるが、機体の場合はFMCの画面で確認を行える場合が多い。
FSXでPMDG B737 NGXを利用している場合は、下記のように表示された。
2014年の11サイクルとなっているのが分かる。
Managerを利用しない場合
“Products”-“FMS Data”内のDownloadをクリックする。
そうするとフライトシミュレータ関連のソフトウェア名が並んでいるので、PFPX用の”Downlaod”をクリックする。
Subscription登録していない場合は、ここで1サイクル(1カ月毎)か1年か等購入を選べる。
気をつけるのは、購読契約をすれば1サイクル(700円ぐらい)でどのソフトのものでもダウンロードできるということだ。
今使っているものの他に近い将来買いそうな機体やアドオン、ツールのものはまとめて同じサイクルのものをダウンロードしておくとよい。暇があれば全部でも構わない。
PMDG用Navigraphデータ導入例
個別のファイルでアップデートも可能だ。PMDG用の導入例を記載する。
PMDG用のものはB737もB747もその他も共用だ。
シミュレータのインストール先を選択する。この例はデフォルトと違う位置となっている。
最後の選択肢は、SID/STARSを入れるかどうかだ。
空港やランウェイ情報だけ導入なんてことは、購入する意味がないので当然導入する。
あとは指示に従うだけで完了する。
※PMDGの機体ではデータが更新されていない場合、FMCで「データが古い」と表示されるばずだ。