空港アドオン その50 「モスクワ・シティX Drzewiecki Design版」

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概要

今回紹介するアドオンは、Drzewiecki Designがリリースした「MOSCOW CITY X」だ。
執筆時点でFSX、Prepar3D v1/v2/v3に対応している。
別プラットフォームの製品としてX-Plane版もリリースされている。
※本記事初版は2016年7月31日となる。
※2016年8月15日 v1.1リリースに伴い改版。

 

モスクワ市とは

ロシア連邦の首都であり、ヨーロッパ最大の1150万人の人口を持つ都市だ。
ソ連時代から続く首都である。

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全体の特徴

下記のような特徴がある。

  • 2000個の固定オブジェクト
    市の中心地は固定オブジェクトで細かく製作されている。
  • 4000平方キロメートルの地表データ
    中心地は50cm、周りは1m単位のフォトリアルなものとなっている。
    また中心値を除きAutogenやメッシュも含まれる。
    郊外まで綺麗にする場合は、パフォーマンスの許す限りAutogenの設定を上げてやる必要がある。
  • UUWW、UUDD、UUBW、UUMO、UUBM、UUMBの空港データ
    同社の単一のアドオンと比べると地密度は落ちるが、市販レベルの空港データが複数含まれる。
  • 同社の単品製品”Moscow Sheremetyevo X”とMDesign”Moscow Domodedovo”との互換性
    前者は、何も設定せずに問題なく利用ができる。
    後者はインストール時に、UUDDのチェックを外すことで問題なく高精細なアドオンを利用できる。
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4000kmという広大なデータが含まれているため、FTX Global Base/OpenLC EU等を持っており組み合わせた場合は、首都圏の空港を利用する場合、全体的に高精細な地表の上での飛行を楽しめるだろう。

こちらが郊外の例だ。市の中心地から離れていても、このような作り込みがなされている。実際の場所にあったビル群が表示されている。
※おそらくAutogenのビルだろう。
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モスクワ市の南側に位置するモスクワ・ドモジェドヴォ国際空港から離陸し、北に向かってた時の市街の様子がこちらだ。
川や橋、道やビルが本物のように綺麗に並んでいるのが分かる。

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市の中心地に近い場所での画面だ。手前がモスクワ側で右手にクレムリンが見える。

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左側の川の下にあるのが、ゴーリキー公園だ。
よく見ると、ブランの試験機の姿が映っているので、2014年以前の地表写真ということになる。
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クレムリン上空はこのようになっている。市の中心地は実際に行ったことがある人ならば、納得のいく出来栄えだ。

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筆者が実際に行った時の写真と比べるとこんな感じだ。
実際の赤の広場とそっくりである。

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同じく赤の広場だ。

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本製品に含まれるヴヌーコヴォ国際空港(UUWW)は、このような見た目だ。
下手な有償製品よりも出来が良いもので、このモスクワ・シティXだけでもモスクワ周りをぐるぐると飛び石のように周り、離着陸を繰り返すだけでも楽しめるだろう。

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“シェレメーチエヴォ国際空港”“モスクワ・ドモジェドヴォ国際空港” を所有している場合はもう完璧である。市街の上を飛んで南北に飛行がサクッと短い時間の訓練ができるからだ。
VFRならば綺麗な景色が楽しめる。

 

課題

下記のような問題が発生している場合は、v1.1を再ダウンロードしてインストールしよう。
インストーラを起動した際にタイトルバーにバージョンが表示されるのでそれを確認するとよい。

執筆時点では、一部、FTX製品のAutogenと整合性があわないようだ。
特に写真のクレムリン付近にはいくつか見慣れないビルが表示されている。
筆者の方でFTXのフォーラムに投稿をしているが、今のところ回答などは無い。
Drzewiecki Designのフォーラムで確認した限りは、同社製品では市の中心地でAutogenを利用していないとのことでこちらの問題ではなさそうだ。

どちらにしてもある程度の高度を飛ぶ限りは、気にならないレベルだ。

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修正済みの場合は、このようになる。
モスクワの空港アドオンを持っている場合は、それらより本アドオンが下に来るようにシーナリーライブラリで登録順序を変更しよう。インストールしただけでは本アドオンが上に表示されてしまうはずだ。

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最後に

Drzewiecki Designがリリースした「MOSCOW CITY X」はお勧めの一本だ。
他社製品を含めて、モスクワや東ヨーロッパは良質のアドオンがそろっているので、FSX/Prepar3Dを持っている人はぜひ使ってみるとよいだろう。

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ところでこのアドオンには、プーチン大統領が含まれている。
簡単に見つけられるので探してみよう。
空からは小さくしか見えないが、テクスチャは必要ないぐらいに高解像度のものが使われている。

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空港アドオン
5 comments to “空港アドオン その50 「モスクワ・シティX Drzewiecki Design版」”
  1. こんにちは
    Baku X買おうかな、でもこちらで紹介されているMoscow City Xも良いなと
    迷っているへにょと申します。

    >執筆時点では、一部、FTX製品のAutogenと整合性があわないようだ。
    > 特に写真のクレムリン付近にはいくつか見慣れないビルが表示されている。
    まだデモ版しか試していないので断言できませんが、それってAutogen
    ではなくFSX/P3Dのデフォルトビルではないでしょうか?
    “Addon Scenery\Moscow City X DEMO”だけ登録する手抜きインストールでは
    その邪魔なビル群が表示されAutogen無しにしても消えませんでしたが、
    きちんと”Scenery\0701\*.bgl”と”EURE\Scenery\moscow.bgl”も入れると
    見当たらなくなりました。
    Moscow City Xインストール後にFSX修復やP3D再インストールしてたり、
    別の場所にインストールした際にコピーし忘れとかないですか?

  2. へにょさん ありがとうございます!
    修復はしていないですが、もしかするとそもそもファイルがインストール時に反映されていないのかもしれないですね。
    ファイル名が分かったのは助かりました。公式フォーラムで投げているところだったので追加情報として使わせていただきます!

  3. 2週間ほど前にDD社のフォーラムに投げていましたが、回答ありました。やはりORBX-FTXのものとの相性のようです。
    FSX/P3Dのデフォルトのビルだけなら問題はなさそうです。いくつかはv1.1で直るかもしれませんが基本的にORBX側だと思います。
    こちらも投げていますが、中の人からの回答は2週経過してなしです。

  4. DDのフォーラムをみて気付いた事を2点。

    flattenファイルだと思われる6個の”Scenery\World\Scenery\AFX_UU??_ALT.bgl”も忘れずに。

    エクスプローラの検索履歴になぜ”OBX58120″があるのだろう?と、思ったら
    Moscow City Xが置き換えたファイルを名前を見ずにコピペしたものでした。
    DDのフォーラムでも言われていますがこれらはDD製のファイルですし
    デモ版の92バイトしかないダミーファイルだと問題ない事から
    相性問題ではなくDD側のみの問題の可能性が高いと思われます。

  5. そうなると、まずはリリース予定のv1.1待ちですね。DDはしっかりと修正とか普段されているので、ダメだったらまた投稿してみようと思います。

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