マルチネットワーク接続 FShost その1~参加編~

概要

今回紹介するのは、FShostというマルチサーバツールだ。
以前、「マルチネットワーク接続 FSopen その1~参加編~」という記事を記載しているが、これは別ソフトとなる。長所・短所等についても記載していく。
※本記事の初版は、2015年10月13日となる。

 

長所と短所

FShostの長所は同じシミュレータである必要性はないことだ。
FS2004、FSX箱版、Steam版、Prepar3Dv2、Prepar3Dv3の組み合わせで参加して、より多くの人で同時に飛行が可能だ。

短所はFSopenと違って、他参加者との同期が弱い点だ。
また仕組み上、Tacpackで戦闘はできないと考えらる。
後述の動画での通り、わりとプルプルと機体が震えて動いてしまう。

使い分けは下記のようになるだろう。

  • 複数の種類のシミュレータで飛ぶ場合
    本記事のFShostを利用する。
  • 同期や精密な編隊飛行をする場合
    FSopenを利用する。

 

クライアントの準備

こちらのページからダウンロードする。執筆時点でファイルは2種類存在する。
筆者の場合はWindows10及びPrepar3Dv3であるが、1.5 beta3の方で稼働した。ページ内の説明とは異なる。

  • Windows 7
    FSHostClient 1.4 for FSX and Prepar3D here
  • Windows 10
    FSHostClient 1.5 beta 3 for FSX:SE (Steam Edition)

 

起動と接続

まずはクライアントを起動する。

fshost00

プレーヤー名と接続先のIPアドレスもしくはホスト名を入力する。
ポート番号はそのままでよい。

ホスト側が指定したパスワードを入力して、”Connect”をクリックする。

fshost01

接続が成功すると、チャット画面が表示される。

fshost03

あとはFSXもしくはPrepar3Dで、フリーフライトをするだけだ。
フライトシミュレータ側はマルチプレーヤーではないことに注意する。
FShostとFSopenとの違いはここだ。
FSopenの場合はマルチプレーヤーであったがこちらは普通の単独飛行と同様になる。

fshost04

これだけで他のサーバ参加者の機体が表示される。
この画面は3人がオンラインに参加し、成田の34Lにいる状態だ。
なお自分のシミュレータ内に同じ機体がない場合は、相手の機体が別の機体として描画される。

fshost04

自分の画面上に表示されている機体と実際にそのプレーヤーが飛んでいる機体の名前は、クライアント上で確認が可能だ。

fshost09

このマッチングは、クライアントのフォルダ内にある”planes.txt”に記載されている。
ここに下記のように記載すると、「777という文字列を含む機体はPMDGのデフォルトリペイントで表示」という意味になる。

なお下段には、FSXとPrepar3Dで表示するデフォルトの機体設定の項目もある。

fshost10

Prepar3Dv3のアバターモードは、アバターになった人しか見えないので事実上マルチとしては利用できない。

fshost05

動画

実際に飛行した動画がこちらだ。
SEN_SEI_SANさんと飛行した動画がこちらだ。
Team Speak3のハウリング防止の関係上、筆者の声が入っておらず分かりづらいが先に離陸して、SEN_SEI_SANさんに追い抜いてもらっている。

また、AEROSOFT エアバスのマルチクルーを行っている機体を別の機体で追いかけるといったことも可能だ。なお片方のパイロットは機体が重複しないようにFShostでオバザーバモードにする必要がある。

この動画は、SEN_SEI_SANさんぱんみゅさんがマルチクルーで飛行しているのを筆者がF-22で追いかけていた時のものだ。

 

最後に

ホストを立てる方法については別途記載予定となる。

マルチサーバ接続