Prepar3Dでのモデリング環境の整備

概要

今回はPrepar3Dでの機体のモデリングデータ作成について記載を行う。
※本記事の初版は2014年5月1日となる。

 

gmaxのダウンロード

まずはフリーのツールでモデリングを行うために
gmaxの最新版をhttp://www.turbosquid.com/gmaxからダウンロードする。
将来ダウンロードできなくなった際を考慮しして、関連するファイルもその下のリンクからダウンロードしておく。
なお、今回新規にダウンロードを行ってインストールしたがライセンス登録は特に求められなかった。
以前はあったと記憶しているのだが変わったのかもしれない。
capt_0001_20140501124037de1.jpg

gmaxのインストール

ダウンロードしたファイルを実行し、インストールを行う。
次にFSXやPrepar3Dの機体モデリングデータとして使うMDLファイルのためのツールを利用するが、
残念ながらPerpar3D SDKには下記の通りgmax用の該当ファイルが無い。
サポート的には3ds Maxを利用するのが前提となる。
capt_0003_2014050112484636c.jpg

しかながら、Prepar3Dの機体データはFSXと下位互換があるので、
FSXの方法でモデリングデータ作成を行うことができる。
筆者はFSXのGold Editionを所有しているので、FSX SDKが導入されているので、
同SDKの”FSX_GmaxGamePack”をgmaxのインストール先にコピーする。
capt_0004_2014050112500463e.jpg

コピーした状態がこちらだ。
capt_0006_20140501125354d05.jpg

次に同フォルダ内の”FSX_GMax”を任意の場所にコピーして、今後はこれをクリックしてGmaxを利用する。
capt_0007_20140501125517048.jpg

gmaxの起動

初回起動時にどの描画モードで利用するか聞かれたが、筆者はOpenGLを選択した。
※とはいっても、Windows8.1のOpenGLは内部でDirectXを呼び出しているだけではあるが。
また、起動の際に下記のメッセージが表示されるがContinueで良い。
capt_0002_201405011244263eb.jpg

起動した後、メニューにFS Toolsがあるのを確認する。
capt_0008_2014050112591839f.jpg

モデリングを行い、メニューからExportを選択。
capt_0009_201405011301179f6.jpg

ファイル形式を”MDL”にして保存を行う。
capt_0010_20140501130320ffe.jpg

出力するマテリアルについて選択を求められるが、FSXのためYを選択する。
※OSのロケールを英語にしているため文字化けしていることに注意。
capt_0011_20140501130424df6.jpg

エクスポートのオプションについて求められるので入力してOKをすれば出力が完了となる。
capt_0012_20140501130605382.jpg

No GUID SETと表示された場合がある。これはGUIDが生成されていないためだ。
capt_0013_2014050113072067f.jpg

その場合は、FS ToolsメニューのLODNameToolを開き
capt_0014_20140501130921200.jpg

“Create new GUID…”を選択。
capt_0015_20140501130923199.jpg

Friendly Nameを入力し、”Go!”を押すことで設定ができる。
capt_0016_20140501130924dcf.jpg

Prepar3Dへの配置

今回は、Perpar3Dに用意されている潜水艦を置き換えてみる。
基本的にはFSXと同じだ。SimObjectsフォルダに配下に配置することになる。
潜水艦は\Submersible配下に配置されている。”UnderwaterResearchLabSubmarine”がVehicle名だ。
Prepar3Dは陸海空を対象としているので、機体ではなく乗り物である”Vehicle”と呼ぶ。
※執筆時点では航空機以外は簡単な潜水艦が用意されているだけだが。
ModelフォルダにあるMDLファイルと同じ名前で先ほど出力したファイルを配置する。
元のファイルは、.orgという拡張子で残してある。
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そしてPrepar3Dを起動し、Vehicleの選択で潜水艦を検索すると先ほど出力したものが出てくる。
OKをクリックする。
capt_0001_20140501180519f92.jpg

出現場所を選択(今回は羽田)し、OKをクリックする。
capt_0002_201405011805216f4.jpg

Active Runway(潜水艦だけれども)の作成したオブジェクトが表示されたのを確認できる。
capt_0003_20140501180522eb4.jpg

作例

モデリングは中途半端だが、Prepar3Dの高々度のテストを兼ねて作成した動画がこちらだ。
35万フィート(成田上空)からのスタートとなる。

korosuke01

korosuke02

最後に

今回はここまでだが、gmaxの使い方、aircraft.cfg及びmodel.cfgの記載方法等については別のサイトを参照いただきたい。

FSX / PREPAR3D